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死神_2

家に帰ると当然のように自称死神様がいた。

「お帰りなさい」ドアを開けると件の死神様がこちらを見上げながら一言。
僕の狭い部屋は狭く、玄関からは部屋全体を見渡すことが出来る。
いつも通りの汚いとも綺麗とも言い難い部屋の真ん中に少女がぺたりと座っていた。
「・・・・・・何でいるんですか?」
住所は既に知られていたのでいつかは訪ねてくるのだろうと思っていた。
訪ねてきたら警察に追い払って貰おうと帰り道に画策していた。
たしかに“良いこと”はしてもらったが、冷静に考えれば不審者たる彼女を家に入れるなんてとんでもない。
しかし僕より早く家にいるとは予想外だった。
「あら、約束でしょ?」
きょとんとした顔で立ち尽くす僕を見上げる。
背筋が凍るほど冷たい笑みを浮かべてたのが嘘のように見た目相応のあどけない少女のような表情をする。そのギャップに少しドキリとしてしまう。
「鍵、どうしたんですか?」
「私、死神よ?そんなの造作もないわ」
「その電波設定はいつまで続ける気ですか?」
「たっくんの個人情報暴露してあげたじゃない」
「あなたがストーカーだと言うことは分かりました」
「たっくんがそんなにモテるなんて知らなかったわ」
「そのたっくんっていうのやめてください」
たっくんなんて母親くらいしか使わないからもの凄く馬鹿にされている気がする。
「あら、たっくんって可愛いのに」クスクスと彼女は笑う。
こいつ、やっぱ馬鹿にしてやがった。というか僕はなんでまた敬語に戻ってるんだろう。
「それより中に入ったら?」自分の家のごとく彼女は提案した。
彼女とテーブルを挟んで向かいに座る。
さっきと同じ喪服のままの彼女、僕がどろどろに汚してしまったはずの手袋はその痕跡は見あたらずサテンの光沢が美しかった。
理由を聞いても死神だからで済まされてしまうだろうから僕は疑問をそっとしまい込んだ。
「出てって」
「今何時だと思ってるの?女の子をこんな時間に追い出すなんてたっくん鬼畜」
「死神なんだから余裕でしょ」
「信じてくれるんだ?」
思いっきり不機嫌そうな僕をあざ笑うかのように彼女は飄々と受け答えする。
「とにかく出てってください」僕は食い下がる。

「ふーん、まだそういうこと言うんだ」さっきとはまるで違う、艶やかさが増しているというのか身体の中心がむず痒くなるような声だった。
「そういえばたっくん、何でさっきから私の目を見てくれないのかしら。人を説得するときは目を見ないと駄目よ?」
答えは単純だった。彼女を直視するとさっきの記憶が蘇ってしまうから。あの甘い記憶を思い出してしまうから。
僕は下を俯いて押し黙ってしまった。
「出てく出てかないの話も飽きちゃったし、いいことしようか?」
ぴくりと身体が動いてしまう。“いいこと”という言葉に否応でも反応してしまう。
「ねぇ聞いてる?」
ちらりと見た彼女の顔はニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「したいよね-?」念を押すように彼女が問いかけてくる。
僕はどうして良いか分からず相変わらず俯いたまま静止していた。
「それともやっぱり出て行って欲しいのかしら?」
わざとらしい声が僕の脳内に響く。
彼女はなにも言わない僕から視線を外し、スッと立ち上がると僕の方へ歩いてくる。
僕は身体を硬直して身構えてしまったが、そんな僕を横目に彼女は僕の後ろにあるカラーボックスを漁りだした。
何をしてるのか、一瞬考え、分かったときにはもう遅かった。
彼女の手に握られている“それ”を見た僕は顔がカッと熱くなるのを感じた。
「たっくんは変態だからこういうの大好きだもんねぇ?」
右手には見慣れた透明な筒状の物体――一般にオナホと呼ばれるものが握られていた。左手にもちゃっかりローションのボトルが握られている。
「何で場所知ってるんだよ」僕は蚊の鳴くような声で抗議する。
「今日からお世話になるんですもの。同居人の性具の場所くらい把握してて当然よ」
イマイチ答えになっていない答えが返ってきただけだった。
「ズボン、脱ぎなさい」
軽い、強制力は到底感じられない命令口調だった。
しかし僕にとってそれは従わざるをえない命令に感じられてしまう。
おずおずとズボンを脱ぐ僕を立ったままの彼女は無言の笑顔で見つめている。
「パンツも」
ズボンを脱ぎ終わり、泣きつくように彼女の顔を見あげた僕に急かすような一言。
恥ずかしさを抑えパンツを脱ぐ僕。彼女はやっぱり黙って笑顔を向けている。
「ウフフ、何でもう勃ってるのかしら?」
僕は押し黙る。
「もしかして期待しちゃったのかしら?」
しゃがみ込んだ彼女は僕の耳元でゆっくりと囁く。
「そうだよねぇ、期待しちゃうよねぇ。これでクチュクチュするの気持ちいいんだもんねぇ?」
なにも言わない僕を無視して彼女は耳元で愉しそうに囁き続ける。
「じゃあ準備しようか」
そういうと彼女は一旦僕から離れ、右の太ももを跨ぐように座り直す。そしてトンと僕を押し倒し、僕は仰向けになる。
太ももに掛かる彼女の重さが、そして今彼女が着てる喪服とは明らかに違う布の感触に一層の興奮を覚えた。
彼女は左右の手袋を手慣れた手つきで外していく。白くて長い綺麗な指先が露わとなり、その指先でローションの蓋をスルスルと外す。
「本物のローションよ」
言うと同時にペニスの根本に垂らされる。ローションの筋はツツーと亀頭部に移動し、折り返すようにまた根本へと返っていく。
その冷たい感触がどうしようもなくもどかしく息が荒くなる。
なん往復かしてペニスは完全にローションでコーティングされてしまった。
すると今度は右手に持ったオナホの中にローションを注入していく。彼女が右手を握りしめるたびにブビュッブビュという音がし、それを「気持ちよさそうな音がするわね」と僕に見せつけてくる。
そして彼女はたっぷりとローションが注入されたオナホを握りしめ空気を抜き僕の亀頭の先に被せてくるのだった。
ずるっと吸い込まれていく僕のペニス。その間も中のヒダヒダが裏筋から竿から満遍なく刺激していく。
「あぁぁ」普段は出ないような情けない声が盛大に漏れた。
「情けない声」嬉々とした声で彼女が呟いた。
真空にへこまされていたオナホは僕のペニスを取り込むことによって完全に本来の形を取り戻していた。
「じゃあシコシコしましょうね♪」
不意に右の太ももに掛かっていた重みがなくなる。彼女は右手を僕の頭の横につきのし掛かるような姿勢を立ったのだ。彼女の顔は吐息が感じられるほど近距離にあり、その長い睫毛の数も数えられそうだった。
「最初はゆっくりね」
ペニスに纏わり付くオナホが動き出すのを感じる。
ゆっくりと、引き上げられていくオナホ。カリ首にヒダヒダが引っかかりやがて弾かれていく一つ一つ、鈍い動きが故にはっきりと感じられた。
やがて亀頭部の締め付けが緩み、抜けてしまうと思った瞬間、オナホの動きが反転し再びペニスを飲み込んでいく。
引き抜かれているときとは違った快感。ヒダヒダが亀頭部を舐めるようになぞっていき、カリ溝に飲み込まれていく。
そして僕のペニスは完全に鞘に収まる。
「気持ちいい?顔、だらしないわよ?」
喋るたびにかかる彼女の息は媚薬のようで僕の思考能力は低下していく。
オナホは相変わらずゆっくりした動きで2回目の上下運動にはいる。
「それに涎も垂らしちゃって」
元々近かった唇がさらに僕の口元に接近し、ちゅると吸われる。
キス、ではない。が、口にきわめて近い肌を吸われるという行為に僕の興奮は最高潮に達してしまった。
「ぅぅ・・・・・・」声になっていないうめき声を上げ、僅かに腰を引いて僕は呆気なく絶頂する。
「三擦り半も保たないなんて・・・・・・」哀れんだ表情、しかし声は相変わらず嬉々としている。
「こんな早漏チンポは特訓が必要ね」
まだビクビクと痙攣している僕のペニス、それにお構いなく彼女はオナホの上下運動を早めていく。
「あぁぁ!」
敏感になっている状態で耐えられる快感ではない。
僕は両腕で彼女を引きはがそうとしたが、逆に左右の手を頭の上で重ねられ上から彼女の手で押さえつけられる。
およそ女とは思えない力で押さえつけられた僕は為す術がなくただただ彼女の責めに耐えるしかなかった。
ブピュウ、ブピュウといやらしい音が僕の股間から聞こえてくる。
オナホの動きは上下運動だけでなく手首を使った回転も加えられていた。
一番良いところで彼女はクイッと手首を捻りカリ首の段差に嵌ったヒダがにゅるりと回転する。
「や、やめて・・・・・・」
「どうして?とっても気持ちよさそうよ?」
「いいから、いいからやめて!」
1度射精したばかりなのに、既に2度目の射精が近い僕は情けなさから必死で要求する。
「だーめ、だだ捏ねてないでイっちゃいなさい?」その要求もあっさり拒否される。
が、言葉とは別にオナホのスピードがゆるまっていくのを感じ僕は一瞬安堵し力を抜いてしまう。
すると待ってましたと彼女の口角がニッと上がるのと同時にオナホは一気に速度があげられ扱き抜かれる。
「我慢しないで情けなくザーメンはき出しなさい」
「ッッ!!」
声にならない快楽が僕を襲い再びペニスをビクンビクンと痙攣させてしまう。
「早漏」耳元で彼女がクスクスと囁く。
オナホのスピードは緩められ射精が完全に終了するのと同時に引き抜かれる。
終わった。
僕は安堵した。これ以上は出ない。
だが彼女は傍らに置いてあるローションを手に取るとオナホへと注入していく。
「ローション乾いてきちゃったから補給しないとね」
オナホと同様にペニスにもローションが垂らされていく。
「もう、無理だから!!」
熱を帯びたペニスにローションのヒヤリとした感触が心地よく言葉とは裏腹にムクムクと頭を上げていく。
「ほら、たっくんのおちんちんだってやる気満々じゃない?」
暴れようとする僕を彼女はさっきと同様に片手一本で押さえつける。
「今日は早漏チンポさんがオナホ妊娠させるまで続けるからね」
良い笑顔で、本当に良い笑顔で彼女は僕に言うのだった。
UserTag: オナホ 

死神_1

僕は駅の構内で見かけた少女に目を奪われていた。
黒いモーニングドレスに漆黒の髪、それとは対照的な黒いヴェールの通しても分かるほどの白い肌。
すらりと伸びた長い腕はそのほとんどが黒い手袋で覆われていたが、それとコントラストをなすような透き通った肌が二の腕あたりから僅かに見えているのが扇情的だった。
葬式だろうか?いや、ただのコスプレ?
文句の付けようのない完璧な“喪服”は彼女にこそ似合っていたが、駅構内という場所は完全に不釣り合いでコスプレに思えてしまうほどだった。

誰かを待っているのだろうか、柱の下でうつむく彼女は微動だにしなかった。
こちらを見る様子がないのを良いことに僕は彼女の観察に熱中していた。
そして一通り観察を終え目を外そうとした瞬間。

「貴方に決めたわ。」

駅構内という騒がしい場所にもかかわらず、彼女の声が凜と、脳に直接刻み込まれるように響いた。
同時に顔を上げた彼女はぞっとするような冷たい笑顔で僕に微笑みかけていた。
この上ない恐怖に駆られた僕は逃げるようにその場を立ち去っていた。はっと我に返り、後ろを見たときには彼女の姿はなかった。


あの人はなんだったのだろうか?
頭のなかに彼女のことがグルグルと回る。
美しい人だった。たぶん氷の女王とはああいう人のことを言うのだろう。
逃げ出すほどの恐怖などすぐに忘れて僕は彼女の美しさについて思いを巡らすのだった。


そんなことがあった日の夜。
アルバイト帰りの僕は再び駅へとやってきた。
終電間際の構内は昼の喧噪が嘘のように静まりかえっていた。
やっぱりいないか……。
昼、件の場所を通ったがそこにはもちろん彼女はいなかった。
まぁ当たり前か……。

終電に乗り込んだ僕はなだれ込むように椅子に座る。
同じ車両に人はいなかったが特段珍しいことじゃない、いつものことだ。
発車と同時に僕は目を閉じ眠ってしまった。


「ちょっと、貴方」その声に僕は目を覚ます。
僕はびっくりして正面を見る。
寝る前までは誰もいなかった正面の席に人――それも昼間の少女が座っていた。
「ごきげんよう」
昼間とは違い今はヴェールを被っていなかった。
直視したら吸い込まれるんじゃないかと思うほどの黒い瞳が僕を見つめ、血を吸ったような朱色の唇がゆっくりと動いた。
「昼間は怖がらせてしまったわね。」
僕がなにも言えないまま三言目を発する。
「聞いてるの?」
「あなたは誰……ですか?」やっと一言発することが出来た。
昼間ほどの恐怖は感じないにしても、ため口を聞くのは何となく憚れる。
「いわゆる、死神かしら?」死神という非科学的な単語に僕の緊張は完全に解けてしまった。
なるほどね、死神ね。良くある話ですよね、死神。
僕は彼女を電波女と認識したのだった。
「で、死神様は僕の命を?」さっきとは対照的にあしらうように僕は問う。
「あら、馬鹿にしているの?」
馬鹿にしてるのはお前の方だろと言おうと思ったが止めた。こういう手合いはめんどくさいのだ。
「まぁ良いわ、今回は休暇できたからそんなことはしない。」
「休暇があるんだ?」「ええ」「死神なのに?」「あなたが思ってるよりは死神は俗物よ?」
「で、休暇の死神様が僕になんの用で?」
「あなたの家に住もうと思って」
「いわゆるホームステイ?」続けて彼女が付け足す。
なに言ってるんだこいつ?
「休暇を貰ってもやることがないのよ、だから人間と一つ屋根の下も一興かなと思ったわけ」
彼女が喋るのを僕はあきれ顔で眺める。
「あら?信じてないのね」
「信じるわけないだろ」
「まぁ別に信じなくても良いわ、たっくん?」
なんでこいつ僕の名前を知ってる?いやまてたっくんなんてあだ名はポピュラー、まだ慌てるような時間じゃない。
僕が必死に冷静を取り繕うとした瞬間、彼女は一気にしゃべり出す。
「現在住所は×××で独り暮らし、実家は×××で××を営んでいたが×××のため今は××。好きな音楽は××で好きな食べ物は××、××は嫌いだが理由は××が××になったから。初恋の相手は××××だったが、結局××」
すべて正しかった。
「昨日のオナニーは3回、1回目が巨乳もののAVで、2回目は貧乳もの。3回目は……まぁどちらとも言い難い普通の乳ね。胸に対して信念はないの?」
これも正しかった。胸に対しての信念もない。
「まだ貴方のプライベートを暴露されたい?」
「いえ、もう結構です」
たぶん僕の顔は青ざめていたと思う。初対面の相手に自分の個人情報が筒抜けなことに昼とはまた違った恐怖を感じていた。
「な、なにが目的ですか?」
「だから貴方の家に住まわして?つなり同棲ね。大丈夫、熊野は私がどうにかするわ」
熊野さんはうちのアパートの管理人である。そして同棲に凄く厳しい。
僕が言葉を失っていると彼女はそっと立ち上がり僕の隣の席に座った。反射的に身体を強ばる。
「そう警戒しないで?別に貴方に不利益なことはなにもないわ」
「でも利益になることも何もありません」
「そうかしら?」彼女はクスクスと笑いだした。

「じゃあ、良いことしてあげる」
そういうが早いか彼女は僕のズボンのベルトに手をかけ片手であっという間に外してしまった。
「ちょ、ちょっと!」彼女を制止しようと手を掴もうとしたが遅かった。
「あぁっ!」ズボンの隙間から手袋に包まれた彼女の手が進入してきた。
「情けない声ね」
上目遣いで僕をまっすぐ見ながら、クスクスと笑う。
手袋の材質はサテンだろうか、ツルツルした感触が皮を被った亀頭に絡みつく。
「包茎なの?」
「か、仮性です!」僕は必死で否定した。
「知ってるわ」
愉しそうな目で完全に赤くなっているであろう僕の顔を覗き込んでくる。
昨日のおかずまで知っているようなやつなんだから知ってて当然と言えば当然なんだろうか。
会話の間も絶えず彼女の指先はクリクリと亀頭を弄ぶ。
「うう……」
親指と人差し指と中指で優しく摘まれ、裏側に当てられた親指でグリグリと擦られる。
サテンのツルツルした感触が心地よく僕は完全に抵抗できなくなっていた。
その隙にペニスを完全に露出させられてしまった。
「電車内で皮被りチンポ露出しちゃって……変態よ?」
露出させた当人はまるで関係ないというようにクスクスと笑っている。
亀頭部分を責めていた手はペニスの茎部分にいじめる対象を変え、サテンのツルツルした感触がペニス全体を包み込む。
サテンのツルツルとした摩擦の少ない上下運動が容赦なくペニスを責め立てる。
「とりあえず1回イこっか?」
そういうと彼女は握る手の強さを巧みに変えながら上下運動のスピードを上げた。
「うぁぁ!」
僕は情けない声を上げながら射精する。
射精の瞬間彼女は掌で亀頭を包み込み、精液は全部彼女の掌へと収まる。
その精液を見せつけるように彼女は引き延ばしていき、ついには精液で濡れた手袋がべっとりと彼女の掌に張り付く。
「これ高いのよ?」弁償しろという意志は全く読み取れない笑顔で語りかけてくる。

「じゃあ続きね」
彼女はまだ萎えていない僕のペニスを見ると、精液まみれの右手で包皮を剥いていく。
そして亀頭全体を包み込むように包む。一瞬ヒヤリとしたがすぐに慣れる。
「ザーメンローションね」彼女はぽつりと言うと、逆手で握った掌全体を使うようにしてクルクルと刺激する。
「ああぁぁぁ!」
精液を吸ったサテンは摩擦がゼロであるかのように滑っていく。
カリ首には親指があてがわれくるくると回転するたびに筋に沿って這っていく。
「大声出さないの、一応電車よ?」
普段の僕はこの電車を使っているが客は滅多に乗ってこない。それに彼女もそれが分かっててわざと言ってるように思えた。
その間も彼女は亀頭を責めるのをやめてくれない。
「やっぱり、包茎チンポだと亀頭が弱点なのかしら?」
グチャグチャと水気の多い音をさせながら彼女が問いかけてくるが、僕は漏れそうになる喘ぎ声を止めてるのに必死で答えられない。
彼女ははじめから答えなんて期待してないといった笑顔でクスクスと笑う。
掌で弄んだり、指の間に挟み込んだりと彼女は責め方を変えながら僕をじっと観察してくる。

「い、イカせてください……」
一度目とは違い、延々と亀頭のみを責められてイカしてもらえない僕は不満を漏らす。
「いきたい?」手の握りを強めてくる
「はひ!」その快感に思わず声がうわずってしまう。
「じゃあ、たっくんの家に住んでいいかしら?」
僕が渋い顔をすると彼女はグリグリと尿道口を責めてくる。
「5,4,3,2」
意図の説明がないままカウントダウンが始まり、同時にカリ首への責めも加わる。
「い、いいです!だからイカせて!」
このチャンスを逃したらもう2度と射精できない錯覚に陥った僕は思わず叫んでしまう。
「じゃあ、契約成立ね」
彼女は右手をペニスからから離す。
そして、左手で右手中指をを摘むようにして引き上げ手袋が裏返らないように器用に脱いでいく。肘のあたりまであった手袋はスルスルと外されていき白い肌が露出してく。
その様子を何をするのかと凝視してた僕を彼女は一瞥したかと思うと、手袋を僕のペニスにかぶせてた。
根本のあたりで余った布がだぶつき、まるでコンドームのように被さられた黒い手袋の上から彼女はペニスを握りしめてくる。
手袋の中は精液が完全に染みこんでいてぴったりとペニスに張り付きそのむず痒さが堪らず気持ちよかった。
「すぐイカせてあげるわね」
彼女が上下に手を動かすと、彼女の手の感触に少し遅れてべっとりと張り付いたサテンが移動し、二重の快感となる。
グチュグチュという音に混じってシュッシュッと布の擦れる音も僕の興奮を高めていく。
時間にしたら10秒も立っていなかったが限界が来た。
「い、イキます!」
さんざん亀頭をいじられたあと、さらに極上の快感に襲われた僕は長く耐えられるはずもなく精液をはき出す。
本当にビュルビュルと音が鳴ってるかと思うほど大量に射精し息も絶え絶えの僕をよそ目に、彼女は落ち着いて手袋は外していく。
ペニスから外された手袋のちょうど真ん中当たりを掴んだ彼女は、精液が詰まって振り子のなった手袋を見せつけてくる。
「大量ね」
同意を求めるように僕の目を見る彼女。
やがて彼女は僕から目を外し、手袋の裾を持ち裏返していく。
精液を含んで重くなっている袋状の方が重力に従いすとん落ちていき完全に裏返る。
手袋の裏側には、はき出したばかりの精液がべっとりとついていた。
粘性の高い精液がだんだんとしずくになって落ちそうになっていくのを彼女は下から口を開けゆっくりと飲み込んでいく。
黒い手袋から白い精子が、紅い彼女の口内には行っていく様子は扇情的で僕のペニスは再び勃起していく。
「量が多い割に濃いわね」やがて全部飲み込んだ彼女が感想を発する。
「勃起するのは結構だけどもう時間切れよ?」
気づくと車窓から降りるべき駅のホームが見えていた。
やばい、早くズボンはかなきゃ。余韻もそこそこに僕は現実に引き戻される。

「じゃあまたあとで」身支度を調えているのを中断して、彼女の声がした方を見ると彼女はもういなかった。

人違い_1

……終わった。
大学のHPを確認し、僕はPCの前で灰になっていた。
画面にずらりと並ぶ「不可」の2文字。今日晴れて4年間では卒業出来ないこと――すなわち留年が決定したのだった。
当然と言えば当然だった。某FF11が忙しくて大学は自主休講だったし。で、でも!某FF11は遊びじゃないし!と開き直ってみても空しくなるだけだった。
ああ、これからどうなるのだろう?
今更になって将来の不安が頭の中にじわりじわりと広がって行くのを感じる。口からフフフフと変な笑いも漏れてくる。


お腹すいたな。
気づけば7時。成績が開示されたのが3時だから、もう4時間も呆然としてたことになる。人生のどん底を謳歌しててもお腹はすくのだな、と妙に納得しつつ僕は家を出た。

9月も中旬だというのに真夏のように蒸し暑い。ああ早く帰ってクーラーの効いた部屋で……と今さっき猛反省した生活を一瞬望んでしまったことに自己嫌悪。
トボトボと死人のように歩いてやっとコンビニに到着する。徒歩10分なのに1時間くらい歩いた気がした。
いつもの冷やし中華とウーロン茶を買う。店員の天使のような笑顔がなんだか凄く心に刺さるので逃げるように店を出てコンビニの隣にある公園へ。

ベンチに座り冷やし中華を食べ始める。冷やし中華がこんなに無味だったのは初めてだった。
あっというまに平らげるとコンビニ袋に入れて口を縛ってそのままゴミ箱へ入れると、再びベンチへ。

これからどうしましょう。まずは親に言わないとなぁ。ああ言いたくねぇなぁ。
今後の予定を考えてみても嫌なことばかり、流石留年は格の違う憂鬱さを提供してくれる。
そんな人生一番の憂鬱さにかまけて僕は考えるのをやめるのであった。


「あの、田中さん?」
現実から逃避し睡眠へ逃げ込んだ僕を誰かが呼び戻す。
タナカサン?僕の名前は田中ではないし田中って名前の有名人に似てるという話も聞いたことない。
寝ぼけ眼で声の方を見ると女の子が覗き込むようにしてこちらを見ている。
「ああ、やっぱり、こんなトコで寝てると風邪引きますよ」
僕が今までの人生で経験したことのないほどの近距離にあった女の子の顔がぱっと明るくなり白い歯が見える。
誰だ?この子、ていうか僕タナカサン認定されてる……。
なにが起こったのかよく分からずタナカサンも否定できないまま女の子の顔をまじまじと見る。
人なつっこそうな目に優しそうな口元、肩まで掛かっている艶のある黒髪。……可愛い、こんな彼女欲しいな、そんな第一印象だった。視線をゆっくり下げていくと近くにある私立高校の制服を着ていることに気づく。
白いシャツに赤いネクタイ、今時の女子高生(僕と大して年齢は変わらないが)の照準の丈であろう短いスカート、黒いハイソックス――普通の、普通の可愛い女子高生だった。
「どうしたんですか?」
不安そうな顔で僕の顔を覗き込んでくる。
顔が近い、男子高校→理系大学の黄金パターンを歩んできた僕にとって心臓がバクバクになるには十分すぎる距離だった。
「え~と、どなたですか?」彼女の正体とタナカサンとやらの正体、二重の意味で問うてみた。
「なに寝ぼけてるんですか?行きますよ?」
質問に答えず彼女は僕の手を取って歩き出そうとする。僕はベンチから強制的に立たされて歩き出す。

手をにじられたままズンズン進んでいく彼女のあとをついて公園のトイレの方へ。
「ここで良いですよね?」振り向いた彼女は僕の同意を得ないままためらいなく中へ。
トイレって……。心臓音がかつてない音量で鳴ってる気がする。
多機能トイレの中は広く、それに公園のトイレとは思えないほど綺麗で照明も明るかった。
僕を中を入れるとようやく握っていた手が離され、そのまま僕の後ろに回り込むようにして鍵が閉められる。

「あ、あの、人ち……」
「じゃあはじめましょっか♪」僕が人違いだと主張しようとすると彼女の明るく澄んだ声で遮られる。
……なにをですか?パニックになっていた。僕はタナカサンじゃないはずしこんな可愛らしい娘は僕の生活圏にいないはずだし僕は留年という現実と向き合ってたはずだし。そして何よりこのシチュエーション。童貞を貫き通してきた僕のキャパシティを完全に越えた出来事である。
狼狽えて硬直した僕を見て彼女は不思議そうな顔をする。不思議そうな顔をしたあとなにやら閃いたご様子。
「そんなに心配しなくても今日は時間あるからちゃんと搾り取ってあげますよ?」
肩に手を置いてグイッと耳元に口と近づけた彼女は静かに、からかうように囁く。
「安心しました?じゃあちょっと屈んでください。」
彼女の年下とは思えない大人びた笑顔を見ながら、僕は彼女に言われるがまま膝を屈伸させる。
すると彼女は、僕の頭を「良い子、良い子」といいながら何度か撫でたあと、両手で僕の顔をロックしそのまま唇を押しつけてくる。
びっくりした僕は咄嗟に唇を固く閉じた。そこへ彼女の舌が進入しようと僕の唇を舐め回してくる。僕は力が抜け自然と閉じていた口が開き彼女の舌の通り道が出来る。彼女の舌はどんどん僕の口腔に進入してきて僕の舌を蹂躙していく。

散々年下の女子高生になされるがまま僕の口内をなめ回されたあと彼女はゆっくり顔を離してく。
「田中さんのキス顔は本当に可愛いですね♪」
僕はキスの最中ずっと目をギュッと瞑っていたから分からなかったが、彼女はずっと目を開いていたらしい。自分はどんな顔をしていたのだろうと恥ずかしくなる。
僕がファーストキスの恥じらいに浸っていると彼女はカチャカチャとズボンのベルトを外してくる。
一瞬腰を引いて抵抗しようとしたが「ダーメ」と意地悪そうに笑いながら手慣れた手つきであっという間に外されてしまった。ベルトが外されるとズボンは重力に従ってストンと下がっていき僕は下半身トランクス一丁のみっともない姿となる。
「最初は手でね」声が聞こえたかと思うと、再び彼女の唇が僕の唇に押しつけられ舌が進入してくる。
あっけにとられたとはいえ、さっきよりは落ち着いてヌルヌルと絡みついてくる彼女の舌の受け入れる。
すると彼女はおもむろに僕のパンツの中に手を入れてくる。
腰が引けてしまい彼女の手から逃げるよう格好になったが、腰に彼女の左手が回されグイッと引き寄せられる。
彼女の細い指が既にギンギンになっているペニスに絡みつきゆっくりと上下する。
その快楽に僕の呼吸は乱れるが彼女の唇と舌によって完全に支配されている僕の口からは「むぅ……ううぅ」とうめくような声しか出ない。
そんな僕の様子を探りながら彼女は扱く速さや角度、握る力を巧みに変化させ僕が一番感じる方法を探るようにして扱きあげてくる。
やがて彼女の手つきは僕の快楽が極大になる一点で固定され僕を責め立ててくる。
「い、いく……!」彼女の口の支配が弱まった一瞬、息も絶え絶えで声を発する。
「良いですよ、いっぱい出してください」楽しそうに彼女は言うと扱くスピードを上げる。
「ああぁぁぁ!」僕は咄嗟に彼女にしがみつき身体を震わせながら絶頂する。
ビクビクと跳ねるペニスを彼女は逃がさないようにしっかり握り、先ほどより幾分緩やかなった手つきで最後の一滴にまで絞るように扱き続けた。
僕の肉棒が落ち着いたのを確認すると、彼女はゆっくりと僕のパンツの中から精液まみれになった右手を取り出す。
「あはは、ザーメンまみれにされちゃった」
細い指に大量にかかった精液を僕に見せつけると、そのまま、まるで手についてしまったジャムをなめとるかのように人差し指から順番に精液を舐めとった。
掌まで全部舐めとったかと思うと最後に唇についた白を健康的な朱色の舌でぺろりと舐めた。

僕はその官能的な光景に再びペニスを勃起させていた。
「じゃあ次はこっちのお掃除だね?」
そういい彼女はおもむろに座り込むと精液で大きな丸いしみが出来ている僕のパンツに顔を近づけた。
「はは、すっごい臭い」彼女は鼻をしみに押しつけスンスンと臭いをかぐ。右から左から、スンスンと短く嗅いだかと思うとスーハーと深呼吸するように深く吸い込む。
さんざん臭いを楽しみ彼女の鼻のまわりはすっかりしみ出た精液でコーティングされていた。
「じゃあ、お掃除しますね?」
パンツのゴムに手をかけられすっかり勃起しきったペニスが引っかからないようにパンツを下ろされる。
ペニスの先を中心に残っていた精液がどろりと垂れそうになるのを、彼女は下から大きく口を開け受け止め、そのままジュルリと一気に一物を頬張る。
ペニスが粘液に包まれる想像以上の快楽に僕はまた腰を引いて逃げようとするが、彼女がそれを見逃すはずがなく両手でがっちり抱え込まれてしまう。
一度大きくくわえ込まれたペニスは唇でゆるく挟み込まれ、同時に裏筋のあたりを柔らかい舌で探られるように責められながら、ゆっくりと引き抜かれる。
完全に離してしまうかと思うと動きを反転させ、今度は亀頭全体を舌で嬲られながら再び深く咥えられる。
「んっ、んん……じゅるる、じゅるるるるる」
一往復するたびに僕の反応を見て微修正されていく動きにそうそう耐えられるわけもなくあっという間に僕は上り詰めていく。
「も、もう……」
んー、とペニスを咥えたまま返事をする彼女。ニヤっとした上目遣いで僕を一瞥したあと顔を伏せると、口を窄め舌をペニスにびったりと密着させペニスを扱きあげる。
「出るぅ!」
ビュッビュッと繰り返し彼女の口内に精液をはき出す。
射精の瞬間も這ってくる舌の快楽にいつもの何倍も長い射精をサポートする。
射精が終了したのを確認すると強めの吸引と同時にペニスを引き抜き、最後は先っぽにキスをするようにして顔を反す。
彼女は2、3度に分けて精液を喉を鳴らしながら飲みにくそうに取り込んでいく。
「粘度も量も濃さも最高でした。ごちそうさま♪」と手を合わせてにこりと笑いかけてくる。
僕は倒れるように便器に座ってその笑顔を黙って見ていることしかできなかった。


「じゃあ、今日はこれで終了です。またね!田中さん」
人生最高の快楽に放心している僕とは対照的に元気に彼女はトイレから出て行く。
「あ、ちょっと!」
人違いだ、と今更ながら訂正しようと立ち上がろうとするも足が言うことを聞かずもつれてしまい勢いよくすっころんだ。
急いで体勢を立て直しトイレを出たが、彼女の姿を発見できなかった。
「結局、なんだったのだろう……」僕は呟いた。
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一言

人違いで色々されちゃう話。
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一言

死神様に責められる小説。
死神っぽい要素はそんなにないです。
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